コロナウイルスによるSDGsへの影響

色とりどりの花が野山や町を彩り、春の深まりを感じます。
個人的には藤の花が好きなので、薄紫色を見つけるとついつい目が行ってしまいます。

さて、未来の地球に希望を残すプロジェクト❛SDGs❜について、一通り内容を覗いてきました。全部をやっていくことは難しいところですが、“持続”できることを少しずつ増やして、達成への貢献ができればと思います。

しかしながら、SDGs目標ができたころには想定していなかった事態が地球全体を覆っています。“コロナ”による脅威です。
このコロナウイルスの蔓延は、SDGsにも大きな影響を及ぼしています。

SDGsに対する新型コロナの影響

目標1:貧困をなくそう
1日を1ドル90セント未満で暮らす「極度の貧困」の割合が、1998年以来となる増加の見込み。

目標2:飢餓をゼロに

「気候変動」「バッタの大量発生」「紛争」に加えて、「新型コロナ」が食料システムへの脅威に。

目標3:すべての人に健康と福祉を

医療の混乱により、数年前に逆戻り。5歳児未満の死亡、妊産婦の死亡が増加。

目標4:質の高い教育をみんなに
190カ国以上で全国的な学校閉鎖が実施され、少なくとも5億人がオンライン学習も受けられない状況に。

目標5:ジェンダー平等を実現しよう

外出制限により、女性や児童に対する家庭内暴力が増加する恐れ。

目標6:安全な水とトイレを世界中に

世界人口の40%にあたる30億人の家庭に基本的な手洗い設備がなく、感染対策が不十分。

目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに

2018年にアフリカとアジアの6カ国で行った調査では、調査対象の内、4分の1の医療機関で電気が通じておらず、安定的な医療が困難。

目標8:働きがいも 経済成長も

世界大恐慌以来の景気後退で、一人当たりの実質GDP成長率は-4.2%。

目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう

四半期ごとの製造業生産高の成長率(前年同期比)が2020年第1四半期で急落、-6%に。

目標10:人や国の不平等をなくそう

弱い立場の人ほど、コロナ禍の影響を受けやすく、不平等が拡大する恐れ。

目標11:住み続けられるまちづくりを

新型コロナ症例の90%以上が都市部に集中(※)。都市部に住む40億人には、スラム街の10億人含む。

※検査状況の影響あり

目標12:つくる責任 つかう責任

生活様式の変化は、消費と生産のあり方を見直すきっかけに。持続可能な未来を実現するための復興計画が求められる。

目標13:気候変動に具体的な対策を

温室効果ガス排出量は6%削減の見込み。ただし、気温上昇を1.5℃以内に抑えるために必要な7.6%削減には届かず。

目標14:海の豊かさを守ろう

人間活動の劇的な減少は、海洋環境回復の機会に(※)。

※回復の実態がわかるデータは現時点でなし

目標15:陸の豊かさも守ろう

野生動物の違法取引が感染症を助長。新型コロナに関しては、密猟が問題になっているセンザンコウが媒介生物の可能性あり。

目標16:平和と公正をすべての人に

戦争や紛争、迫害による被害が増幅し、世界の平和と安全の脅威に。

目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

移民の雇用、賃金低下によって、低中所得国への送金が約1000億ドル減少する見込み。

海の学校が一番身近にしている目標14の「海の豊かさを守る」におきましては、改善されているようですが、その他の状況は悪化の傾向に陥っているようです。
コロナウイルスの蔓延は、人間の生命だけでなく、地球の未来にも大きく影響してしまうようです。

でも逆に、SDGsで問題とされていることが、ウイルス蔓延を広げているようにも感じました。 
・貧困でなければ
・医療が充実していれば
・安全な水とトイレがあれば
・都市集中の居住でなければ

コロナウイルス対策とSDGs目標とはきっと平行して進めて行くべきことがお互いの解決への近道ではないかと思いました。

 

海の学校事務局   桜井

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